サーバーアセスメントサービスは、お客様に代わってサーバーのスペックや稼働状況の一覧を作成いたします。

オンプレミスのサーバーの移行を検討する際に、まずは現状のオンプレミスのサーバーの状況の棚卸を行う必要があります。しかし、システムごとに対応しているベンダが異なっていたり、サーバーの更新情報が管理されていなかったりなどの理由で、自身が保有しているサーバーの状態を正確に把握できていないことがあります。
また、オンプレミスにおいては、キャパシティ管理として、CPU、メモリ、ディスクなどのリソースが不足していないかといった管理は行っていても、平常時のリソース利用状況までは管理していないことが一般的です。クラウドでは、リソースの利用に合わせた従量課金になっているため、リソースの利用状況の把握が重要となります。
これらの情報を収集し、まとめるには膨大な工数が発生します。本サービスでは、AWSのサービスを利用することで、オンプレミスのサーバーの業務システムに影響がないよう負荷をほとんどかけずにサーバーの情報を一括収集し、弊社にて一覧としてまとめてお客様へご提供いたします。

データ収集の手順

  1. お客様のサーバーにデータ収集用のエージェントをインストールしていただきます。
  2. データ収集用エージェントは、弊社内のお客様専用のAWS環境内に情報を転送します。
  3. 弊社内で情報を分析し、一覧表にまとめます。

お客様の作業は、エージェントのインストール作業だけです。インストール用のモジュールや手順書は弊社よりご提供いたします。
機密情報として、サーバーのIPアドレスなどは収集されますが、お客様の業務データの収集はいたしませんのでご安心ください。

ご提供内容

以下の情報をサーバーごとにEXCEL形式で報告書として提供いたします。

基本情報

  • サーバー名
  • OS名、OSバージョン
  • CPUタイプ、CPU数、コア数
  • メモリサイズ
  • ディスクサイズ
  • ネットワークカード数、IPアドレス、MACアドレス
  • 仮想化基盤名(仮想化環境の場合)

パフォーマンス情報

  • CPU使用率
  • メモリ使用率
  • ディスク使用率
  • ディスク読み取り回数、データ量 (IOPS/KBPS)
  • ディスク書き込み回数、データ量 (IOPS/KBPS)
  • ネットワーク入力データ量 (KBPS)
  • ネットワーク出力データ量 (KBPS)

サーバ間通信

  • データ入力情報(通信ポート番号、プロトコル)
  • データ出力情報(通信ポート番号、プロトコル)

アプリケーション情報

  • 稼働アプリケーション名、使用ポート番号

サービス条件

  • 情報収集が可能なサーバーは、AWSが対応しているWindowsもしくはLinuxのサーバーとなります。Unixやメインフレームのサーバーは対応していません。
  • オンプレミスのサーバーからインターネットへの送信(ポート番号443)が行える必要があります。
  • オンプレミスのサーバーへのエージェントのインストールは、お客様にて行う必要があります。
  • パフォーマンスとしてピークを検出するため1か月間の測定を行います。結果報告は測定開始から約1.5か月後となります。
  • 報告書の提出をもってサービスの完了といたします。報告書の記載形式の変更は行いません。
  • エージェントのインストール作業を実施してほしい、などの際は、クラウド移行技術支援サービスを合わせてご利用ください。お客様との調整のうえで、弊社で実地作業を実施いたします。実地作業は、2回目以降は交通費、宿泊費などを実費で請求させていただきます。

免責条項

  • サーバー環境によっては、データ収集用エージェントのインストールに失敗したり、エージェントが正しく起動しないなどの現象が発生することがあります。その際にお客様へ調査の依頼を行うことがありますが、結果的にデータ収集自体が行えないこともあります。その場合、データ収集が行えなかったサーバーに関しての費用はいただきません。
  • データ収集の期間中にオンプレミスのサーバーのスペックなどを変更した場合、リソース利用状況が正しく測定できないことがあり得ますが、データ収集期間の延長は行いません。
  • データ収集中のオンプレミスのサーバーの障害などによる損失の補償や障害の調査は行いません。